13階段(高野和明)
13階段
犯行時刻の記憶を失った男性確定死刑囚
その男の冤罪を晴らす為、刑務官の職を辞した『南郷』は、悲しい前科を背負った青年『三上』と共に調査を開始する
しかし、手掛かりと言えるのは死刑囚の脳裏に断片的に甦った「階段」の記憶ただ一つ
死刑執行までに残された時間はあと僅かしかない
果たして、二人は無実の男の命を救う事が出来るのだろうか?
『高野和明』のデビュー作にして江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編
ミステリー小説衝撃度数
★★★★★★★★★ 9
『高野和明』は、江戸川乱歩賞を獲る為だけにこの作品を数週間で書き上げた
服役囚を更生させる事を諦めた元刑務官と、かつての恋人の仇を討つ為に、傷害致死に見せかけて殺人を敢行した仮釈放中の青年
この二人を主人公に据えた作者のミステリー小説家としてのセンスには脱帽するしかない
この作品を読まずして、ここ数十年の日本のミステリー小説を語る事は出来ない
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