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行ってはいけない場所(常紋トンネル)




「常紋トンネル」



住所

北海道北見市留辺蘂町金華

北海道紋別郡遠軽町生田原八重 






JR北海道石北本線にある鉄道トンネルだが、凄惨を極めるタコ部屋労働により建設された事でも有名で、重労働や栄養不足で倒れた労働者は、そのまま生き埋めにされてしまったと言われている場所


十勝沖地震による壁面損傷工事の際、立ったままの人骨が見つかり、入口付近でも大量の人骨が発見され、外部から力を加えられたような損傷があった為、「常紋トンネルには人柱が埋まっている」という噂の事実が確認されている


トンネルや信号機などで、労働者の霊を目撃したという数多くの証言のある場所でもあり、北海道最恐最悪心霊スポットの名を欲しいがままにしている






「常紋トンネル」は、凄惨なタコ部屋労働で建設された事で有名だが、本州から集められた「タコ」と呼ばれた労働者達は、僅かな食事と過酷な労働から、1914年10月の工事完了までの間に100人を超える死者を出した


施工当時、重労働と栄養不足による脚気から労働者達は次々と倒れ、倒れた労働者は治療される事もなくその後激しい暴行を受け、遺体は隧道や現場近くの山林に埋められたと言われている


これについては、山菜採りに来た近隣の住民が、人間の手や足の骨を拾ったという話も数多く残されている






開通後、トンネル内でしばしば急停車事故が起こった事もあり、当時の国鉄中湧別保線区は当時の町長の協力を得て、1959年に常紋トンネルから留辺蘂町側へ約1km進んだ地点に慰霊目的として歓和地蔵尊を作った


その地蔵尊の裏側にある空き地からは、これまでおよそ50体の遺骨が国鉄職員の家族らによって発掘されており、毎年6月には供養祭も行なわれている


監督の指示に従わなかった為にスコップなどで撲殺されたタコ労働者が、見せしめの為にトンネル内に人柱として立てられたという話が言い伝えられていたが、先述した通り1968年の十勝沖地震での壁面損傷に伴う改修工事を行った所、1970年9月、常紋駅口から3つ目の待避所の拡張工事中に、レンガ壁から60cmほど奥の玉砂利の中から、頭蓋骨に損傷のある人骨が発見され、人柱の伝説は真実であった事が明らかとなった






その後の発掘調査では、さらに10体の遺体が発見収容され、留辺蘂町共同墓地内の「常紋トンネル殉職者之墓」に納骨され、また1980年11月、当時の留辺蘂町と追悼碑建立期成会によって、金華信号場西方の高台(金華小学校跡地)に石北本線を見下ろす形で「常紋トンネル工事殉難者追悼碑」が建てられた


心霊スポットと呼ばれる場所は大きく二つに分ける事が出来る


つまり「本物」と「偽物」という事になるが、この「常紋トンネル」に関して言えば間違いなく「本物」である


悪い事は言わない、慰霊追悼以外の目的で決してこの場所を訪れてはいけない


しかし、行ってはいけないと言われると、逆にどうしても行きたくなってしまうのが人間の持つ哀しい性である







記事No.863