「東京湾観音」

住所

千葉県富津市小久保1588

世界の平和祈願の為、1961年に建立された見事としか言いようがない立派な観音像

この観音像は、中の空洞部分に螺旋階段があって人が登れる構造になっており、観音像の胸から外界を眺める事が出来るようになっているが、残念な事に過去にはそこから飛び降り自殺を遂げる人が後を絶たなかった

この事が問題視され、現在は自殺出来ないように改修されているが、根拠が薄い心霊的な噂を中には信じる人もおり、行ってはいけない場所として全国的に周知されるようになってしまった

噂になった具体的な心霊的怪奇現象としては、何処からともなく謎の声が聞こえた、車のクラクションを鳴らすと窓に手形がビッシリと張り付く、車の外から女性の恐ろしい呻き声がするといったもの

普通心霊スポットと言えば、過去に凄惨な殺人事件が起こったなど何らかの根拠があるものだが、千葉県富津市にあるこの「東京湾観音」は、世界の平和祈念と戦没者の慰霊を目的に作られた神聖な場所であるにも関わらず、大勢のオカルトマニアの噂がさらなる噂を呼び、人々の間で有名な心霊スポットの一つになってしまった異例の場所とも言える

あるオカルト系ジャーナリストによると、「観音像の中に入る事ができ、頭頂部まで上がる事が出来るのですが、以前に飛び降り自殺する人が続出したという噂が広まった。それで霊が出るという話まで拡散してしまったんです」と言う

今となっては、噂を最初に口にした人が誰だったかという事など解る筈もなく、地元富津市の方々に取っては、迷惑極まりない罰当たりな噂としか思えないだろう

しかし、昔から言われているように「火のない所に煙は立たぬ」、そう思う人間がいる限り、この「東京湾観音」は行ってはいけない場所としてオカルトマニアの間で語り継がれて行くのだろう

記事No.845